2023年12月11日 20:00
オレンジスパイニクラブが“一番大きな愛”を届けた、ツアー『見えないものに愛を』オフィシャルレポート
スズキユウスケ(Vo・G)
3曲目「タイムトラベルメロン」を終え、「今日は朝起きたときから爽やかな気持ちで……」と言いつつ、エレベーターで乗り合わせたおじさんに「行ってらっしゃい!」と声をかけられテンパって「わかりました!」と返事してしまったという微笑ましいエピソードを開陳するユウスケ。「今日はツアーの最後なんで、大いにカッコつけさせてください」というセリフもバッチリ噛んで場を和ませると、「no reason」へと突っ込んでいく。ツアーを回ってきてますますギュッと密度を増したようなアンサンブルがなんとも心地いい。どっしりとしたバンドの存在感があるから、情けなさとギラついた意思が交錯するこの曲の歌詞もなんだか希望に満ちて聞こえてくる。さらに前身バンド時代の「ノーバイブ」へ。「あなたたち全員の幸せを俺らが全部叶えてやるからよ!」というユウスケの言葉がZepp Shinjukuを揺らした。その後、ゆりとのドラムソロから入った「洒落」、ソリッドなロックンロールチューン「東京の空」を経て、ここでゲストとしてアルバムにもアレンジャーとして参加したキーボーディスト、トオミヨウが登場。お客さんと一緒に「トオミさーん!」