くらし情報『5時間の一大エンターテインメント! 田中俊介・須賀健太・坂口涼太郎が誘う“江戸のテーマパーク” 木ノ下歌舞伎『三人吉三廓初買』』

5時間の一大エンターテインメント! 田中俊介・須賀健太・坂口涼太郎が誘う“江戸のテーマパーク” 木ノ下歌舞伎『三人吉三廓初買』

文字面が、まるで記号のように見えてしまうんです。が、完コピ稽古を重ねることで少しずつ脳が慣れて、覚えやすくなっていったんです。また歌舞伎俳優さんの映像をよく見ると、実は人によって演じ方がだいぶ違うということもわかってきました。僕がコピーした役は、たっぷり時間をかけて、かなりゆっくりと喋るんです。まだ「俺のターンだ!」と(笑)。最初は困惑しましたが、次第に度胸がついてきました。上演台本でもそこは引き継いで、役作りのベースにしています。とても有益で、収穫のある稽古でした。


──坂口さんは『勧進帳』(2014年初演)で完コピ稽古を経験されていますが、その意義をどのように捉えていいますか。

坂口まず枠を作り、それから中身を埋めていく、という作業だと感じています。歌舞伎には、代々受け継がれてきた、研ぎ澄まされた型がある。まずはそれを身体に入れる。それはもう、マシンのように。それが身体に馴染んでくると、どんどん中身が埋まってきて、今度はその型が花火みたいにパーンとぶち壊れて、心が動いて、自分の感情とかオリジナリティのようなものがあふれ出てくる!「私はこうやりたい!!」と。

田中それはものすごく感じました。

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