シュツットガルト・バレエ団プリンシパル、エリサ・バデネスが、ふたりのヒロインへの思いを明かす
』のパ・ド・ドゥを踊られましたね。
クランコとマクミランは同世代で、同じ時代に創作をしていました。同世代ということは、その時代に起きたいろんなことから影響を受けていると思います。クランコとマクミランは、パートナリングの仕方、その複雑さにおいて似ているところがありますね。異なるところといえば、クランコにはマリシアというミューズがいたということ。彼女には独特のオーラと生々しさがあり、そんな彼女が踊ったバレエですから、クランコのバレエにはそうした彼女の個性が投影されたものが多いのではないかなと感じるのです。
『オネーギン』より(photo: Stuttgart Ballet)
──いつも、そうした部分を意識しながら踊られているのですか。
いいえ。
そうは考えません。どちらかというと自由にだと思っています。優れた振付家が紡いだステップやストーリー、そこには、私たちが自由に取り組むことができるものがたくさんあって、特定のタイプを追わなければいけないということは全くないんです。バレエの美しさはそこにあると思いますし、いろんなダンサーのバレエを見たら、いろんなバレエが好きになるのだと思います。
──では最後に、日本のファンにメッセージをお願いします。