2021年11月19日 12:00
大貫勇輔インタビュー ミュージカル版『北斗の拳』は「絶対に何かを感じてもらえる、人の心を動かすパワーを持っている作品」
撮影:杉映貴子
連載終了から30年以上が過ぎた今なお、国内外で大きな人気を誇る伝説的コミック『北斗の拳』を、フランク・ワイルドホーン(『ジキル&ハイド』『デスノート』)作曲、石丸さち子演出、高橋亜子脚本・作詞によりホリプロがミュージカル化する『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』。主人公ケンシロウに扮する大貫勇輔に、稽古場での手応えや意気込みの程を聞いた。
『北斗の拳』って、こんなにもミュージカルに合った作品だったんだ!
――まずは改めて、ご出演が決まった時の心境をお聞かせください。
僕が19歳の時からお世話になっている整体の先生が、原作の大ファンなんですよ。「俺のバイブルだからお前も読め」とずっと言われていたので、大体のストーリーや名ゼリフは前から知っていて。だからお話をいただいた時は、「あの劇画タッチの体に俺はなれないよ!」と正直思いましたね(笑)。原作と台本を読んでからも、あのセリフを生きた人間が実感を持って言うのはものすごく大変だな、という不安が大きかったです。でもチラシ撮影でケンシロウに扮した時、色々な人の力を借りればやれるかもしれない、と思えるようになりました。
――多くの役でWキャストが組まれている中、主役が大貫さんのシングルキャストであることにもプレッシャーがあったのではないかと思います。