2022年2月22日 22:00
加藤和樹×水田航生 尊敬し合う関係のふたりが挑む、愛憎劇『冬のライオン』稽古場インタビュー
森さんには「感情をパン!と頂点に持っていかずに、淡々としたトーンで、本音を隠してほしい」と言われています。最初は少し戸惑いましたけど、稽古をしていくうちに体と心がリチャードとしていられるようになって来ていて、ちょっと不思議な感覚ですね。
水田フィリップとリチャードは、似ている部分があるかも。
加藤そう、このふたりの腹の探り合いみたいなものも、すごく淡々と進んでいく感じだよね。
――おふたりともに初体験の森新太郎演出について、ここまでの感触は?
加藤森さんはすごく優しくて、ご自身の中に思い描いている絵がはっきりとあるので、おっしゃることが的確ですね。ちゃんとわかりやすく説明してくれたうえで稽古を進めるので、わからないままやることは絶対にないです。
水田本当にその通り、おっしゃることがすごく理にかなっているなと感じます。森さんのひとことで、細かな疑問の一つひとつがクリアになっていくんですよね。
手前左から佐々木蔵之介・葵わかな・水田航生
加藤稽古前と稽古が終わった後、森さんが台本を手に、セットのところを歩きながら考えていて。たぶん役者の立場になって、実際に動いてみているんだなと。