『フジロック'24』電気グルーヴインタビュー【前編】「フェスは、みんなが待ってるものを、ちゃんとやった方がいい」
と叫んだ──。
石野そうでも言わないと、みんな心が折れるっていうか。自分に対しても言ってる(笑)。
瀧まだみんな、フェスってどういうものか、わかっていない頃だったからね。軽装の子たちが多い、「夏でしょ?」って感じの。雨具も持ってない、みたいな子たちが会場にいて、女の子とか、ワンピースにヒールで来てたもんね。それで雨降って、極寒のフィールドになって。で、タワーレコードの袋を、みんな頭にかぶって。
石野防寒具にして。
瀧黄色と赤の人が会場をウロウロしてんのを控室から見て、「すげえことになってんなあ」と思ったのを憶えてますね。
石野履いてる人もいたよね。
瀧長靴代わりにね。で、黒ビニールを着て、頭にタワーレコードの袋を。
石野タワレコカジ(笑)。あの時は会場も違ったから、そのあとのフジロックとは別っていうかね、印象としては。プレ・フジロック、っていうか。
瀧とにかく強風、豪雨で、スキー場だったんで下がぬかるんでるし。で、屋根がほぼない。っていう中でライブをやって。
石野台風が近づいてたんだよね。
瀧今ほどシャトルバスとかがちゃんとしてなかったんで、帰るにも帰れないっていう。