くらし情報『『スオミの話をしよう』男たちに「別れても愛してる」と言わせる、スオミの魔性──長澤まさみ主演の三谷幸喜にしかできない映画【おとなの映画ガイド】』

『スオミの話をしよう』男たちに「別れても愛してる」と言わせる、スオミの魔性──長澤まさみ主演の三谷幸喜にしかできない映画【おとなの映画ガイド】

1番目の夫は訳あってこの家で庭師をしている魚山(遠藤賢一)、2番目は怪しげなYouTuberで羽振りのいい十勝(松坂桃李​​)、3番目は実直そうな警察官の宇賀神(小林隆)。全員で対策を話し合うなか、彼らは「自分がどれだけスオミに愛されていたか」を熱く語りはじめ、どんどんヒートアップしていく。

『スオミの話をしよう』男たちに「別れても愛してる」と言わせる、スオミの魔性──長澤まさみ主演の三谷幸喜にしかできない映画【おとなの映画ガイド】


そして男たちはふと気づく。各々の語る“スオミ”が、全く違う人物像であることに。もしやスオミは五重人格? そもそもスオミって何者? それより彼女はどこに消えたの? 様々な謎が渦巻き、映画は、思いもかけぬ展開を見せる。

『天国と地獄』同様、映画の3分の2は大邸宅のなかでのシーン。三谷監督にとっては、初監督作の『ラヂオの時間』以来の「ワン・シチュエーション・ドラマ」だ。


『スオミの話をしよう』男たちに「別れても愛してる」と言わせる、スオミの魔性──長澤まさみ主演の三谷幸喜にしかできない映画【おとなの映画ガイド】


重要な役割を果たすのは、細部まで注意ぶかく作られた邸宅内のスタイリッシュなセット。天井が高く、至る所に美しい照明器具があり、広いリビングには、グロリア・スワンソンでもでてきそうな階段。さらにダイニングキッチンやバーなどが広がる。このセットを活かした「芝居場」で、芸達者たちの速射砲のようなセリフとアクションが繰り広げられる。

そして、廻り舞台が設置されているかのように、スオミの過去の人生がインサートされ、また邸宅内のセットにもどる。

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