[Alexandros]が“新人バンド”の気持ちで奏でた偶然の歴史 『ALEATORIC TOMATO Tour 2021』大阪公演レポート
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撮影:河本悠貴
1曲目の楽曲(タイトル未定)から、ハンドクラップに包まれて「For Freedom」へ。まず飛び込んできたのは、音のカッコよさ。磯部寛之(B・Cho)が支えるボトムが際立つと、白井眞輝(G)のカッティングの精度が高まるという相乗効果。ユニゾンのフレーズが多いところも関わっていると思うが、そこに対するリアドのかみ合い方も絶妙で、息をのんだ。
続いて「Boo!」と、これまたグルーヴありきな楽曲。ドラマー冥利に尽きるだろうけれど、いくら元々の技術がある彼でもかなり鍛えたのだと思う。だからこそ、それによって生まれた気持ちよさは格別なんだろう。もちろん、リアドのみならず他の3人も。
このツアーを実現できたこと、信念を貫けていることで自信も高まっているのか、貫禄も感じられた。
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磯部寛之(B・Cho) 撮影:河本悠貴
「とべますか大阪!?」という川上洋平(Vo・G)のひと言からはじまったのは、「Girl A」。サビで清涼感のある歌声を響かせ、エンディングではサングラスを外し、堂々と手をあげた。エンディング……と書いたが、リアドはドラムを叩き続け、川上はメッセージを発し続ける。ノンストップの英語で不意を突かれたが、はっきりと「ロックンロール」