くらし情報『[Alexandros]が“新人バンド”の気持ちで奏でた偶然の歴史 『ALEATORIC TOMATO Tour 2021』大阪公演レポート』

2021年8月2日 21:05

[Alexandros]が“新人バンド”の気持ちで奏でた偶然の歴史 『ALEATORIC TOMATO Tour 2021』大阪公演レポート

川上洋平(Vo・G) 撮影:河本悠貴

撮影:河本悠貴



[Alexandros]が、全国ツアー『ALEATORIC TOMATO Tour 2021』の大阪公演を7月31日にZepp Osaka Baysideで開催した。

『ALEATORIC TOMATO Tour 2021』は、彼らにとって約1年半ぶり、そしてリアド偉武(Dr)が正式に加入してからは初めての全国ツアー。多くの注目を集める中で開催されたツアーの節目ということで、本公演は有観客に加え配信も行われた。

開演時間を過ぎて間もなく、映像、照明、SEに合わせて、登場したメンバーが音を重ねていく。それは現代美術のインスタレーションのようで、すべてのアートが時間や感情で蠢いていく様子を体感するという、このライブの入り口にふさわしいものだった。

今回のツアータイトルにある“ALEATORIC”が掲げられた“ALEATORIC MUSIC”には、“偶然性の音楽”という意味がある。いわゆる前衛芸術に捉えられることが多い言葉だが、[Alexandros]のロックも“ALEATORIC MUSIC”である――そう、ライブが進むごとに実感していくこととなる。なお、インスタレーションは“体験”を重視するアートで、まさにライブとも通じるのだが、それでいて彼らはその感覚を配信でも味わえるように表現に落とし込んでいた。

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