[Alexandros]が“新人バンド”の気持ちで奏でた偶然の歴史 『ALEATORIC TOMATO Tour 2021』大阪公演レポート
だけは聞き取れた。
そう『ALEATORIC TOMATO Tour 2021』は、いわゆる曲間もMCもほとんどなく、このライブならではの“繋ぎ”が聴きどころだった。世界観に引き込むアレンジ力が発揮されていたが、休みなく演奏を続けるスタミナも圧巻。
息がピタリと合ったアンサンブルと、サビのハイトーンに聴き惚れた「Dear Enemies」、「声出せないこと言い訳にするんじゃねえぞ!」「配信で観てる奴らも家ん中で叫べよ!」という川上の煽りに、会場では手があがり、チャットでは「イエーイ!」が連発した「Waitress, Waitress!」、「Don’t Fuck With Yoohei Kawakami」では、味と技術と音色(と表情)、すべてが堪能できるギターを白井が弾きまくる。
![[Alexandros]が“新人バンド”の気持ちで奏でた偶然の歴史 『ALEATORIC TOMATO Tour 2021』大阪公演レポート](https://imgc.eximg.jp/i=https%253A%252F%252Fs.eximg.jp%252Fexpub%252Ffeed%252FLP_P_PIA%252F2022%252FLP_P_PIA_dbdec824_78ae_4bed_90d1_a87e0a318a60%252FLP_P_PIA_dbdec824_78ae_4bed_90d1_a87e0a318a60_8d74c5d847b3bae67ad6_4.jpg,small=600,quality=80,type=jpg)
撮影:河本悠貴
そこからの延長線上ながら、再び映像、照明、音像が一体となって、空気感を作ってから「Thunder(Bedroom Joule Ver.)」へ。ここからは、バンド感と“今”の融合、ライブ感とアートの融合を発揮する、至上のフェーズに突入。サポートキーボードのROSÉの活躍が光る繊細なアンサンブルの「vague」