2023年10月12日 08:00
中島健人が語る自身の変化「華やかさを求められてきたけれど、徐々に人間らしく骨太になっていっています」
――地に足がついた役がまわってきたということにもなりますか。
そんな気がします。理想か現実かといえば、どちらかというと理想族といいますか。世間の見られ方としても理想の人間として見られることが多いようなのですが、それはアーティストとして、表現者として音楽を作るうえではいいと思うんです。でも映画に関しては、理想も現実も見せられるように、やっぱり両方できないといけない。そろそろ「お待たせしました、現実の中島健人です」というところを見せていいんじゃないかなと、年齢のフェーズとして、思っています。
映画俳優として通らないといけない作品は通れつつある
(C)2023『おまえの罪を自白しろ』製作委員会
――俳優の中島健人からすると、満たされているとするなら、少し足りていなかったと感じていたものがあったのでしょうか。
今も満たされてはいないですが、Netflix映画『桜のような僕の恋人』に主演させていただいて、これがエピソード0だとすれば、今作はエピソード1なのかなと。
そして0.5が『ラーゲリ」です。ただ、『ラーゲリ」は中心にいる立ち位置ではなかったので、貴重な経験をさせていただきました。こうして映画俳優として行きたい道に行くには、通らないといけない作品は通れつつあるなと思っています。