2022年10月12日 18:00
早霧せいなが芝居の楽しさに立ち返った『ハリー・ポッターと呪いの子』
撮影:源賀津己
2016年にロンドンで開幕し、世界で上演されている『ハリー・ポッターと呪いの子』。アジアでは初上演となる日本公演も、次々に飛び出す魔法に驚き、ハリー・ポッターの世界観を体感できると話題だ。演者もまたその魅力を大いに感じながら舞台に立っているようである。ハーマイオニー・グレンジャーを演じている早霧せいなの言葉が、それを証明してくれる。
「エマ・ワトソンのようにかわいく演じたかったなという気持ちもありました」
──6月にプレビュー公演が開幕し、7月に本格的に初日を迎え、好評のうちに上演が続いています。実際に舞台に立ってどんな手応えを感じておられますか。
お稽古が始まるまでは、正直、不安だったんです。ロングラン公演ですから、体力的にもメンタル面でも、自分がどうなるのか想像がつかなくて。でも、4月に稽古が始まってから半年くらい経ちますが、飽きることも全くなく、日々楽しく、やりがいを感じながら演じられています。
──魔法の仕掛けなど、いろいろ気をつけなければいけないこともあって、大変だろうと想像はします。
自分がセリフを言うとこれが発動するとか、ここに立たないと何かができないといった、きっかけになるものが演技の中に多くあって、そこをシビアに守らないとこのお芝居の内容をちゃんと伝えられないので。