2022年10月12日 18:00
早霧せいなが芝居の楽しさに立ち返った『ハリー・ポッターと呪いの子』
これはちゃんとやらなきゃいけないなと、そこで改めて感じるものはありしました。
ハーマイオニー・グレンジャー役扮装写真(C)HIRO KIMURA(W)
でも、これまでの小説や映画で描かれてきたハーマイオニーと、この舞台でのハーマイオニーは、年齢も重ねているし、やはり違うと思うんですね。魔法大臣になっていることも、魔法族ではないマグルに生まれたコンプレックスを抱えながらそこまで上りつめるには、どれだけ大変な思いをしてきたか。その信念や意志の強さを背負って、この舞台では存在していると思うんです。だから、映画のエマ・ワトソンのようにかわいく演じたかったなという気持ちもちょっとありました(笑)。
──残念だったなと(笑)。
はい(笑)。でも、強がっている分、その裏には弱さもあって。
そういう見かけとは違う面を見せられる相手がいて、それがロンであるというところが彼女の魅力でもあると思うので。そのキュートさはにじみ出ているのではないかなと思っています。
──実際にどんなふうに役を作っていかれましたか。
舞台のハーマイオニーは、背負っているものが強いこともあって、誰かや何かに怒っていることが多いんですね。