くらし情報『天国で100歳迎えたラローチャへ 恒例の熊本マリ「夜会」』

2023年8月29日 17:00

天国で100歳迎えたラローチャへ 恒例の熊本マリ「夜会」

作曲家たちにとって、スペインは魅力的な土地だったのです」

もちろんスペイン音楽にはラローチャとのたくさんの思い出も刷り込まれている。

「グラナドスの《わら人形》(~ゴイェスカス)は、ジュリアードの受験でも弾いた曲です。だから18歳の頃から弾いているわけですけど、とても難しい。でも彼女の演奏はやっぱり素晴らしくて、どうやって弾いているんだろう?と、とにかく何度も何度も聴いた、とても思い入れのある作品です。アリシアは、グラナドスとアルベニスを比べると、グラナドスのほうが精神的に難しいと、よく言っていましたね」

熊本の熱心な紹介もあって、以前に比べれば日本でもかなり知られているように思えるスペイン音楽。しかし彼女は言う。

「もっと聴いてほしいし、弾いてほしいんです。それも子供の頃から。
今、子供用の教材にスペイン音楽はほとんど入っていないんですね。でも、スペイン音楽はリズム的なので、子供たちが、踊るように、身体の感覚で学べる。そういうものを弾いていれば、ピアノがもっと好きになるし、音楽をもっと身近に親しく感じられるはずです。音楽教育に、もっとスペイン音楽を取り入れてほしいと思います」

そんなスペイン音楽の魅力を全身で浴びる一夜。

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