2021年10月3日 12:00
「運命を感じながら役に臨みました」上白石萌歌、『ソロモンの偽証』に挑む
想像するしかないんですよね。
私は字を書くことが好きで、どの作品に入る前も役についての妄想を書き出すようにしています。好きな色は何か、猫派か犬派か、どんな夢を持っているか。台本に書かれていないことを連想ゲームみたいに膨らませていくんです。そうすることで、直接役立つことはなくても、ふとした瞬間に何かが滲み出ることはあるかもしれない。お芝居が想像に助けられることはあると信じています。──涼子を演じるにあたっても何か想像しましたか?
上白石 原作からも分かることですが、将来像を考えたりはしました。あと、まだ撮影セットを見る前に、「どんなお部屋かな?」と想像して。
クッションは無地のような気がしたし、シーツもよく洗っていそう(笑)。その答え合わせを現場でするのも好きです。
──同世代のキャストの方々との共演はいかがでしたか?
上白石 共演したい方々ばかりだったので、すごく嬉しかったです。お芝居をしたり、たわいない話をしたりするのが楽しく、刺激的な撮影になりました。重い作品にもかかわらず、舞台裏ははっちゃけていて。ムードメイカーは浮所(飛貴)くんと坂東(龍汰)くん。賑やかなツートップです(笑)。