2021年10月3日 12:00
「運命を感じながら役に臨みました」上白石萌歌、『ソロモンの偽証』に挑む
──浮所さん演じる野田と涼子の幼馴染らしい雰囲気が良かったです。
上白石 野田健一くんは涼子に最も近しい存在。なので、浮所くんともいいバランスを作っていかなくちゃと思っていたんですが、そう考える必要もないくらい自然と仲良くなれました。本当に人懐っこくて、スッと入ってきてくれるんです。何も言わなくても通じ合える仲の良さを、健一くんと涼子のお芝居に出すことができました。
──事件を一緒に調査する中、野田くんは肝心なときにあっさりバイトに行っちゃったりも(笑)。
上白石 本当に気心の知れた友達って、すごくさっぱりしていますから。そこもなんだかリアルですよね(笑)。
──一方、坂東さん演じる大出は、事件の犯人だと疑われる生徒です。大出が涼子を威圧するシーンが印象的でした。
上白石 図書室のシーンですよね。あのシーンの大出くん、本棚の本を1冊ずつ指で触りながら近づいてくるじゃないですか。涼子にとっては怖いシチュエーションなんですけど、実際の撮影はおかしくて。完成した本編を見たときも、手つきが独特でちょっと面白かったです(笑)。坂東さんは自由で、すごく挑戦心もある方。お芝居で圧倒される感じがありましたし、大出くんの役は坂東さんにしか演じられなかったと思っています。