2022年11月1日 12:00
稲垣吾郎の対人関係論「根本的に人に期待しないところがある」
文学賞の受賞会見で知り合った茂巳と留亜は奇妙なシンパシーでつながっていく。
「あの関係性ってすごく面白いですよね。別に何かあったわけじゃないけど、通じ合っちゃったという。しかも話してみたら意外と普通の女子高生で拍子抜けというところも、なんだか面白くて。人との関係性に、こうでなければいけないなんて決まりはないんじゃないかなと思わせてくれる2人でした」
映画の中で「理解とか期待って時に残酷だからさ」という台詞がある。この言葉に、稲垣自身も深く共感を寄せる。
「期待って時に残酷なんじゃないかということは、最近僕も感じるところです。今って、みんな共感を得ようとしすぎている。
共感することとで安心したいんでしょうね。たとえば映画の中で志田未来さん演じる有坂ゆきのが『浮気されたのに怒らないのはおかしい』って言いますけど、これも浮気されたら怒るものだというある種の期待があって、その期待を裏切られたから生まれる感情ですよね。
でも本来、人間の感情はもっと自由であっていい。これが常識だというものを決めつけすぎるのも良くない気がするんです」
(C)2022「窓辺にて」製作委員会
ミニマリストに憧れはするけど、なかなかね…(笑)