くらし情報『中村七之助「宮藤さんの脚本の力に疑いはなかったです」平成中村座『唐茄子屋 不思議国之若旦那』がシネマ歌舞伎に!』

2023年12月15日 12:00

中村七之助「宮藤さんの脚本の力に疑いはなかったです」平成中村座『唐茄子屋 不思議国之若旦那』がシネマ歌舞伎に!

中村七之助「宮藤さんの脚本の力に疑いはなかったです」平成中村座『唐茄子屋 不思議国之若旦那』がシネマ歌舞伎に!


物語に関しても「宮藤さんの脚本の力に疑いはなかったです。最初に聞いた時は、おもちゃ箱みたいな頭の中だなと思って、どうなるのかとワクワクしました。だって、最初がゾンビの話(2009年12月歌舞伎座公演『大江戸りびんぐでっど』)でしたからね(笑)。落語がきたというのは、ちょっとまともなのかなと思ったくらいです」と全幅の信頼を寄せ、宮藤が紡ぎ上げる摩訶不思議な世界に飛び込んだ。

役者目線で一番びっくりしたのは甥ふたり

「古典へのこだわりはなかった」という言葉にも通じるが、江戸時代の“元祖”中村座が時代の最先端を走り続けたように、平成中村座も“いま”を作品に取り入れていくことに躊躇はない。
「僕は、歌舞伎というものはもっと奇天烈なものだと思っていますし、いろんなことにチャレンジできるのが歌舞伎の面白さだと思っています。例えば、(自身が演じた)桜坂は最初、ルンバのような乗り物に乗って出てきますが、江戸時代にあのような乗り物があったとしたら普通に使っていたでしょう。昔はそれこそ、花道を水にしたり、いろいろなことをしていました。
いまはさまざまな制約もあり、歌舞伎が高尚な伝統芸能になってしまいましたが、平成中村座は『江戸時代の歌舞伎に戻った』という感覚で、いま生きている歌舞伎ならこういうものになるんじゃないかという考えなので『(新作だから)

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