2023年6月9日 17:00
広瀬すずが語る、役柄との向き合い方。「私は直感的なものしか信じていないタイプ」
そこは大きかったかもしれないです。
──ヘンな映画ですよね。色で言えば、いろんな色が混じり合っていて。
広瀬なかなかないですよね。重くもあるし、ポップでもあるし、シュールでもある。私はとても好きでした。
──面白いところをすり抜けていく“水路”みたいなものがあるんですよね。
広瀬感情の流れが、どこか救ってもらえるような瞬間があるというか。
人って溜まるものは溜るじゃないですか。それをさーっと流してくれそうな時間の流れ方をしてるというか。
ストレスを抱えずに帰れる映画です。映画って、あれってこうだったのかな?って、いろいろ考えたりするじゃないですか。でも、そうじゃなく、すっと帰れる(笑)。
──榊さんって、あるトラウマを抱えているけれど、自分本位に生きてきた人ではないですよね。悲劇の主人公として、自分を捉えてはいない。直達のこともちゃんと考えてあげられる。
そこが素敵だなって。
広瀬いい具合の作品テイストなんですよね。思ったより、さっぱり気持ちよくて。じわじわ物語が進んでいって、観ている人にも、じわじわ届く。
一歩テイストを変えたら結構重い題材ではあるんですけどね。私は(役柄として)