2021年10月7日 17:00
甲斐翔真「誰に感情移入しても感動できる」、ミュージカル『October Sky』ゲネプロ&初日前会見レポート
撮影:NAITO
ミュージカル『October Sky─遠い空の向こうに─』が、10月6日に東京・Bunkamura シアターコクーンで開幕。これに先立ち、初日前会見とゲネプロが行われた。
元NASAの技術者ホーマー・H・ヒッカム・Jr.の自伝小説『ロケットボーイズ』を原作に、ジョー・ジョンストン監督がメガホンを握った青春映画(1999年公開)をミュージカル化した本作。米シカゴとサンディエゴにおける2度のトライアウト公演を経て、日本初上演となる今回の演出には板垣恭一が起用された。
劇中では、米ウェストバージニア州の炭鉱町コールウッドを舞台に、厳しい現実に直面しながらもロケットに夢を賭ける高校生の奮闘や彼らを取り巻く人間模様が展開。人工衛星スプートニクを見上げて「いつかロケットを打ち上げたい」と夢見る主人公ホーマーを甲斐翔真が演じ、ロケット制作を決心する「星を見上げて」のラストでは昂った気持ちを伸びやかな高音に乗せ、客席を魅了した。
その悪友で義父の暴力に苦しむロイには、阿部顕嵐。明るく抜群のユーモアセンスを発揮するオデルには井澤巧麻、いじめられっ子ながら優れた科学の知識で研究に貢献するクエンティンには福崎那由他が扮し、4人でロケットづくりに励むように。