こだわり抜かれた『ソウルフル・ワールド』のジャズ音楽 NY&魂の世界で異なるミュージシャンが音楽を手がける
また、レズナーとロスは『ドラゴン・タトゥーの女』『ゴーン・ガール』などの映画音楽を担当してきたベテランコンビ。そんな音楽界を牽引する3人が本作の音楽を担当し、ジョーが暮らすニューヨークをバティステ、生まれる前のソウルの世界をレズナーとロスが手がけている。ひとつの映画の中で、描かれる世界によって作曲家を変えるのはピクサーの長い歴史の中でも珍しいこと。ピート・ドクター監督は「劇中にはたくさんのジャズが流れているが、僕らは映画の中でジャズを本物だと感じられるようにしたかったんだ。ちょっとでも違和感があると、本格的なジャズのミュージシャンではなく、スタジオのミュージシャンのようなサウンドになってしまう。だから僕らはニューヨークに行って、実際にそこで流れる音楽に触れたんだ。ニューヨークの世界はジョン・バティステに指導してもらい、ジャズを取り入れたリアルな世界を描くことができたと思うよ」と語る。
さらに、誰も見たことがないソウルの世界をレズナーとロスが音楽によって魅力的な世界に作り上げた。
「夢を叶えたい」主人公のジョーと、生まれる前の魂<ソウル>の世界で暮らす「やりたいことが見つけられない」22番の奇跡の大冒険を描く『ソウルフル・ワールド』。