生田斗真を迎えた新感線『偽義経冥界歌』がいよいよ東京にお目見え
主人公の偽義経を演じるのは、もはや“準劇団員”とも呼ばれる生田斗真。繊細でナイーブな演技から、振り切ったテンションでおバカな役柄までを演じ切る彼が、いのうえ歌舞伎初主演でどんな境地に達したのか注目したい。そして、2017年に初めて新感線に参加し、以降、自ら出演を希望するようになったりょうは、奥州・奥華一族の巫女長(みこおさ)役で謎めいた美しさに磨きをかける。さらに、偽義経の弟役の中山優馬は、初参加で本格的な殺陣にも初挑戦。シンガーソングライターの藤原さくらは、初舞台となる本作で大陸渡りの歌うたい役を演じる。ほか、粟根まこと、山内圭哉、早乙女友貴、三宅弘城、橋本さとしと、強力な布陣が顔を揃えた。
一足早く上演された公演地では「オープニングから引き込まれる展開で、物語、立ち回りに圧倒される」と評判を呼んだ舞台。新感線ならではの笑い、殺陣、アクションが満載で、人間ドラマも描き込まれている。
いのうえが時代劇でできることの新たな可能性を探ったという『偽義経冥界歌』は、3月24日(火)までTBS赤坂ACTシアター、4月4日(土)から28日(火)まで福岡・博多座で上演される。文:伊藤由紀子