くらし情報『「悲劇と喜劇はいつも抱き合わせ」 監督が語る映画『ジョーカー』』

「悲劇と喜劇はいつも抱き合わせ」 監督が語る映画『ジョーカー』

と思ったところから創作がスタートしたという。

「『カッコーの巣の上で』や『セルピコ』『キング・オブ・コメディ』などは人間の内面に迫る映画だからね。それにこの時代を舞台にしたのは、最近のコミックブック映画の世界から距離を置く目的もあった」

『ジョーカー』は米DCコミックスの伝説的なキャラクターが基になっている。しかし、監督曰く本作は「典型的なコミックブック映画ではない」。だからこそフィリップス監督はアーサーを演じきることのできる最上級の俳優をイメージしながら脚本を執筆した。名優ホアキン・フェニックスだ。「決まるには時間がかかった。脚本を送ったらすぐに“やります”と返事がきたわけではないんだ。
何度もミーティングをして、細かい話し合いをして、お互いのことを理解してようやく決まったんだ」

完成した映画を観れば誰もがフェニックスの演技に圧倒され、同時に彼が出演を即決しなかった理由もわかるだろう。それほどアーサーは難役なのだ。監督は「本人に聞いてもらいたいけれども、自分にこの役が務まるだろうかという恐れもまた、彼がやりたいと思った理由だったようだ。未知の領域、恐怖というのが彼は好きなんだよ」と推測する。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
漫画家・脚本家募集LPバナー 上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.