「悲劇と喜劇はいつも抱き合わせ」 監督が語る映画『ジョーカー』
本作でアーサーは幾度も危機的な状況に陥り、暴力的な場面に巻き込まれ、痛みを感じ、孤独や迷いや怒りを制御できずにいる。それでも彼は笑う。その声は笑い声のようにも、悲鳴のようにも聞こえる。「僕の映画は次第にダークになってきていると思う。コメディだって奥底にはダークさがある。『ハングオーバー!』シリーズにだってある」とフィリップス監督は説明する。「だから僕が突然に変化したわけじゃないんだ。僕はコメディが好きだし、コメディで成功させてもらったし、コメディを作るのが好きだけど、今の世の中ではコメディを作るのが難しくなった。
それに悲劇と喜劇はいつも抱き合わせ。今作は悲劇だ」
ピエロの扮装と笑い声に満ちた“悲劇”を描く『ジョーカー』は、多くの観客に忘れることのできない強い印象を残すことになるだろう。あなたの耳に残るのは笑い声だろうか?それとも悲鳴だろうか?
『ジョーカー』
10月4日(金) 全国ロードショー