愛用の割れた食器はゴールドで復元!?古来の伝統修復「金継ぎ」にトライできるワークショップ
祖父からは、「家族の器なんだから自分で修復してみたら?」とアドバイスをもらいましたが、どうやって修復すればいいのか途方にくれていました。
そんな中、〔東急ハンズ渋谷店〕で開催された「金継ぎのワークショップ」に伺うことになりました。当日は、播与膝行(はりよしっこう)という漆や、金継ぎ教室を開催されている、器補修の先生が金継ぎのセットを使いながら実演してくれました。
さっそく金継ぎに挑戦
「金継ぎ」はまず接着剤を自分で作ることから始まります。金継ぎの方法は何種類かありますが、今回は刻苧付け(こくそつけ)と呼ばれる技法でした。すべて天然の材料を使用し、漆を混ぜたペースト状の接着剤となるものを作っていきます。
透漆(すきうるし)、ご飯粒、刻苧綿(こくそわた)、木粉を混ぜてペースト状にします。ご飯粒が古くから接着剤になるのは知っていましたが、まさか器の補修にも使えるとは、驚きです。ご飯粒を除き、これらの材料は金継ぎセットの中に入っているとことでした。
ペースト状になったら、ヘラを使って欠けた部分に付けていきます。
はみ出た部分を削り取り、器の形を整えます。
こういった欠けた器であれば、まずはパーツを組み合わせ、穴がないかを念入りにチェックします。