愛用の割れた食器はゴールドで復元!?古来の伝統修復「金継ぎ」にトライできるワークショップ
足りない部分に多めに漆をつけ、器としての機能を復元します。
その工程が終わったら、2週間乾燥させます。
金継ぎの由来の金装飾
乾燥が済んだら、ここからは金をつける作業です。使用するのは、本物の金粉です。勘違いされがちですが、金自体には接着能力がなく漆をそのままに補修して放置すると美しくない、ということで金装飾されるようになったそうです。
はじめに、弁柄漆(べんがらうるし)を欠けた部分に薄く均一に塗っていきます。これが器(漆部分)と金をつなぎ合わせる接着剤になります。その後30分乾燥させ、真綿に金粉をつけて、そっと乗せるように金を付けていきます。
金粉は、今でこそ購入できる高価な材料ですが、古くは入手すら難しい貴重な材料でした。そのため、白い紙などを敷いて金がこぼれてもわかりやすいような状態で作業します。
余って落ちた金は再利用できるとのことで、最後のひとつまみまで大切にしながら補修をしていきます。3日ほど乾燥させたら完成です。
捨てるしかなかった器が再び復活する
ずっと愛用していきたい器は多くのひとにあるはず。
このように美しく、きれいに修復できるのは本当に嬉しいです。