アクセ入れや子どものおもちゃ箱にも!150年以上続く老舗の葛籠屋さんで、「つづら」のインテリアとしてのポテンシャルに迫る
です。例えば、下の段には絹のスカーフやファーの襟巻き、上の段にはアクセサリーなど、分けて収納できます。
半年待ちの人気「つづら」
こちらは、〔手文庫〕と呼ばれる「つづら」で、従来は「ふみ箱」として作られた箱です。お手軽なA4サイズで、9,500円〜と価格もお手頃。注文から出来上がるまで約半年かかるという、大人気アイテムです。
かつては箪笥も……
「つづら」の箪笥
ほかにも、〔みだれ〕と呼ばれる、脱いだ衣服などを一時入れておく、浅いカゴや、「文庫」よりも小さい小物入れがラインナップしています。また、現在は製作されていませんが、「つづら」の箪笥も存在します。「つづら」という収納箱ひとつから、私たち日本人に根付く生活スタイルや美意識が垣間見えるようです。そうしたエッセンスを、現代のインテリアに取り入れていく道も、まだまだあるように思えますね。
職人の技をちょこっと公開!
最後に、〔岩井つづら屋〕の当代(6代目)・岩井良一さんにご登場いただきましょう。作業のワンシーンを少しだけ紹介します。こちらは、竹かごのフチに巻いて強度を出すための和紙に糊を塗っているところです。良一さんは、職人になってから35年の、御年68歳。