手仕事のぬくもり。カラフルなお針子道具「加賀のゆびぬき」のこと
初めて制作する場合、ひとつの作品を仕上げるのに5時間以上はかかるとのこと。店内にはゆびぬき制作に必要なものをまとめた制作キットの用意もあるので、買って帰って、自宅でじっくりと制作することもできます。
お裁縫以外にも、装飾品としてアレンジ
美しい加賀ゆびぬきを身につけて楽しんでほしいと〔加賀てまり毬屋〕では、ストラップのような雑貨や、チョーカーといったアクセサリーにアレンジしたものも販売しています。「指輪として使いたい、という方もいらっしゃるのですが、水に弱いので、手を洗うときは必ず外してくださいね」
大西さんの作品はもちろん、店内にはお弟子さんの作品も並びます。陳列されたゆびぬきのサイズが合わない人も大丈夫。ハンドメイドならではのサービスで、気に入った柄を自身の指のサイズに合わせて作ってもらうことも可能です。
「祖母は『楽しく作らないとダメよ』と言っていたんですが、ゆびぬきって本当に作るのが楽しいんです。日本のゆびぬきってこんなにキレイなんですよ、と多くの人に伝えたいなって思っているんです」
取材中にも海外からの観光客がひっきりなしに、路面にディズプレイされた作品に足を止めて、〔加賀てまり毬屋〕の店内へと入ってきていました。