綿花から育て、紡ぐコットンクリエイターの自宅アトリエ【我が家の暮らし #7】
2年目に向けて古い文献をあさり、育たなかった原因を調べて試行錯誤を繰り返した結果、綿花を育てることに成功。たくさんの綿を収穫することができたのだそうです。そして翌年も、たくさんの綿花を育てることができました。
たくさん育った綿花。桑名さんは、これだけの量をひとりで収穫するのは大変だと思い、綿摘みのイベントを企画。綿摘みを手伝ってくれた人のなかに、染物と織物をやっている方がいて、その方から糸車を借りたのだそうです。桑名さんはそこから綿糸を紡ぐことも覚えていきました。
綿花の栽培にのめりこんでいくなかで、桑名さんは布についての知識も深めていきました。そのなかで、布が体に害を与えるケースがあることを知り、食べ物にこだわるように、衣類も安全にこだわりたいと、本格的に布作りをスタート。
現在は、春に種を撒き、秋に収穫。綿花から種を取り除き、糸車で紡いで糸にして、織りは知人が手がけますが、縫製は桑名さんが行っています。
無農薬、無化学肥料で綿を育てて自分の手で紡ぎ、織り上げられた布。桑名さんはこれを生理用布ナプキンへと仕立てていきます。
リビングと“ミシン部屋”がワークスペース
桑名さんのワークスペースは自宅に2ヶ所。