【結婚式・お葬式】ふくさはどう使う?マナーと注意点をご紹介
江戸時代にはこの布が専用の立派なものになってきます。元禄時代には裏のある今のふくさに近くなりました。さらにデザイン性も加わって、さまざまな絵柄が刺しゅうされるようになったのもこのころです。絵柄は贈り主の心を表すとされ、現在でも動植物や説話のシーン、自然風景などを題材して、目的別に華やかなふくさが見られます。さらに江戸時代の中期には、後述する掛ふくさも登場しました。掛ふくさとは、贈り物を直接包むのではなく、広蓋という黒いお盆に贈り物をのせ、その上にかぶせる房のついたふくさのことです。正式には、さらにそれを風呂敷で包みます。この掛ふくさと広蓋のセットは現在でも慶弔の儀式などを中心に使われています。
ふくさのマナー!包み方や広げ方について
ふくさには正しい包み方、広げ方があります。これらは慶事と弔事で異なりますので、以下でそれぞれご紹介しましょう。【慶事の際の包み方】結婚式のご祝儀など慶事の金封を包むときは、以下のようにします。まず4つの角が上下左右になるようにふくさを広げます。上から見てひし形になるような状態です。次にふくさの中央から少し左寄りに祝儀袋を置きます。このとき、祝儀袋の表が上になるように置いてください。