【リノベを愛する人たちへ】生田から届けるリノベの気持ち。「リノベコンペティション2017」グランプリ受賞者インタビュー
■拓也さんこの建物の構造を極力尊重したところです。もともと工業化住宅はいろいろなニーズを受け止めるために建物の周りだけでフレームが固まっており、間仕切りが自由に設けられるようになっています。そのような特徴を尊重して素直に表現するようにデザインしたことが、一番意識した点ですね。また、2人の間に「使えるものは、しっかり使おう」という考えが、基本理念としてありました。そして、「既存のものを無駄にせず、どうすればうまく見せられるか」という視点——ここはすごく意識しましたね。
『生田の家』で『ALWAYS 三丁目の夕日』⁉
——「住みやすくする」ために、住み心地で意識した点はありますか?■拓也さん一番滞在する時間が長い部屋を、上階に持っていきました。夕陽が沈んでいく景色がきれいだったり、朝にきちんと日差しを浴びながら起きられたりするのが、気持ち良いんですよね(笑)。元々、そういう季節や時間の流れを感じるような情景への素直な憧れがあって、この高台を選んだところもありました。
窓も大きく、遮るものもないので、開放的だし、冬は本当に暖かいです。■美樹子さんエアコンもいらないんです。高台に位置していることもあって、夏は窓を開けると心地良い風が本当によく通ります。