SMAPのような革新的グループはジャニーズではもう生まれない!? イノベーションとブランディングについて考えてみた
ならば、と外部の有能なプロデューサーに任せて、バックもプロのダンサーにして、多くの老若男女の鑑賞に耐えるコンサートにしていったんですよね。泣く泣くそうしていったのかもしれないけれど、結果論としてはそれが良かった。“亜流だった”というのは、飯島さんがSMAPをここまでにした一つの要因ではあったと思います。
ぐっどうぃる博士:となると、そういったことは今後、出てこないかもしれない?
植田:そういうことですよね。だからその意味でも、飯島さんのような人を失うのは、ジャニーズ的にはすごい損失だと思うんですよ。
ぐっどうぃる博士:外部のクリエイターに任せて大人のコンサートを作ったことには、それなりに人材やお金がかかったりしていないんでしょうか?
大企業には、新たな改革は起こりにくい
ぐっどうぃる博士:というのも、先ほどの経営者が与えるモチベーションの話(Part2「会社、上司、部下の心が自分から離れていかないためのコツとは?」)ともつながるのですが、SMAPを投資の問題として考えた場合、クレイトン・クリステンセンというハーバード・ビジネス・スクールの名物教授が著書『イノベーションのジレンマ』で、興味深いことを言っているんです。