日本の離婚率が高いのは本当?離婚カウンセラーが統計データを元に検証しました
日本の離婚率と言えば、「夫婦の3組に1組が離婚」といった数字を聞いたことがある人が多いと思います。日本の離婚率は高いように思いますが、はたしてそうなのでしょうか?本記事では、日本の離婚率について解説し、日本では離婚率が高いと言われる理由についても検証します。
日本の「離婚率」が高いというのは本当?
厚生労働省「平成29年人口動態統計月報年計(概数)の概況人口動態総覧(率)の国際比較」
日本の離婚率の推移
日本の離婚率は、近年上昇しているのでしょうか?戦後の日本の離婚件数及び離婚率の推移は、次のグラフのとおりです。
厚生労働省「平成29年(2017)人口動態統計月報年計(概数)の概況結果の概要」
このデータによると、同居期間15年未満の夫婦の離婚件数は、平成17年をピークに概ね減少傾向です。しかし、同居期間15年以上の夫婦の離婚件数は、それほど減っていません。同居期間35年以上に限っては、平成17年よりも平成29年の方が多くなっています。
同居期間が長い夫婦というのは、熟年離婚ということです。つまり、離婚全体に占める熟年離婚の割合が増えているのです。
離婚率が高いと言われるのは熟年離婚が増えたから
近年離婚件数はむしろ減少傾向です。