2019年11月27日 14:00
ワンルームマンション投資は高リスク?失敗しないためのポイントをFPが解説
控除すべき3つの項目
先ほどのように賃貸経営にかかる経費を一切無視して計算した利回りのことを表面利回りといい、経費を控除した上で計算した利回りのことを実質利回りといいます。
不動産投資における実際の利回りは実質利回りになるため、失敗しないためには下記3つの項目についても収益から控除して利回りを考えて、キャッシュフローに余裕を持たせることが重要です。
【年間収益から控除すべき3つのリスク】
管理費、修繕積立金
毎月の管理費と修繕積立金の金額を家賃から控除します。空室リスク
1年あたり0.5ヶ月程度の空室期間を見込んで年間家賃収入から控除します。修繕リスク
年間家賃収入の5%程度を修繕費として見込んで控除します。これら3つの項目を加味して実質利回りを計算すると、表面利回りよりもかなり低い数値になることと思います。それが実際の利回りなので、その利回りでキャッシュフローが回らないようであれば購入しない方がよいでしょう。
無理をして買うと最悪破産する可能性も
不動産投資はローンを組んで投資をするため、収益を上げる以前にローンを確実に返済できる見込みがあることが大前提となります。
ところが、初心者投資家の中には気に入った物件が見つかると実質利回りをきちんと計算せず、表面利回りを実際の利回りだと勘違いしたまま購入してしまうことがよくあるのです。