離婚した夫婦の8割が別居期間1年未満!? 別居が始まる理由とは
長い期間別居が続いた状態だと、婚姻関係が破綻していると認められる可能性があります。
離婚が認められる別居期間
実は法律上、「別居期間が〇年で離婚が認められる」という基準はありません。ただ、法務省の「民法の一部を改正する法律案要綱」によると、離婚の訴えを提起することができるものとして、「夫婦が五年以上継続して婚姻の本旨に反する別居をしているとき」が挙げられています。そのため、離婚が認められる目安は「5年以上の別居」だと考えてよいかもしれません。
慰謝料の額に影響がある?
夫婦には同居義務があります。離婚事由として認められるような一方的な別居を行った場合は、同居義務違反で「悪意の遺棄」となる恐れがあります。そうなった場合は、相手から慰謝料を請求されるでしょう。相場は50万円〜300万円だといわれています。
別居期間中の共有財産の取扱に注意
別居後の離婚による財産分与は、別居開始時にあった財産が対象。別居をしてしまえば夫婦の共有財産の把握が難しくなります。離婚となったときに相手から「共有財産はない」と言われてしまえば、泣き寝入りするしかありません。
そのため別居をする前に、共有財産すべてをお互い把握し、必要なら証拠をとっておきましょう。