ドラマやシネマ・コンサートでもおなじみの神奈川フィルハーモニー管弦楽団が、2025-2026新シーズンの演奏会ラインナップを発表!
特にこの第12番は人気の第5番同様、ニ短調の重々しい弦楽器のフレーズから始まり、最後は金管楽器や打楽器を伴う輝かしいフィナーレを迎える構成美に富んだ交響曲で、45分程度と決して長くはない演奏時間ながら、なかなか演奏機会に恵まれない作品。沼尻音楽監督が選んだ肝いりの作品なだけに、その魅力を如何なく舞台で発揮してくれるはずだ。
9月には神奈川フィル初登場となるクレメンス・シュルト氏、ヨーロッパを中心に世界で活躍する今注目のドイツ人指揮者であり、リストの大作「ファウスト交響曲」を披露する。シカゴ響の首席指揮者だった世界的トランペット奏者のエステバン・バタラン氏(現在はフィラデルフィア管首席)とのアルチュニアンは話題になること間違いなしだ。10月の定期演奏会では沼尻音楽監督が今年4月に披露したブルックナーの交響曲第5番に引き続き、第8番をプログラム。俊英 松本宗利音が登場する2026年1月の第410回、2月のレスピーギ「ローマ三部作」に「ローマの謝肉祭」を足した「ローマ四部作」など話題に事欠かないラインナップを用意している。そして特筆すべきは2025年3月に休館する神奈川県民ホールに代わり、川崎市が誇る音楽専用ホールミューザ川崎シンフォニーホールでのシリーズ新設だろう。