Gotoschoolと早稲田大学スポーツ科学学術院・広瀬統一教授が共同研究。運動介入による神経発達症児童の原始反射と社会性発達の変化を発表
・前腕回内外とAMの陽性率が高く、ATNRや指対立と似たような改善が見られた。先行研究においてもATNRの残存度が高いと手の協調とバランスが低下する、AMが神経筋系全体の抑制機能を反映するという報告がある。ATNRの統合が前頭葉、前頭前野の発達・協調運動・抑制機能の関係を今後検討する必要がある。今後は1年以上の長期的変化・対象群の設定・原始反射の段階的評価基準の検討をしていく必要がある。
早稲田大学スポーツ科学学術院・広瀬統一教授のコメント
スポーツ科学の領域から子どもたちの教育やスポーツに関わる立場から、神経発達症のお子さんを取り巻く環境に大きく3つの課題があると感じています。
・神経発達症がどういうもので、どんな特性を持っているのかについての社会的な理解が不足している
・神経発達症の行動特性自体が運動あるいは遊びやスポーツによって和らいでいく可能性があることが認知されていない
・専門的に支援するための総合的なプラットフォームが確立されていない
今回の研究結果では、ADHDのお子さんの社会性対人応答尺度、いわゆる行動指標と言われるものが、3ヶ月後には低下していました。様々な運動を継続的に行うことで症状が和らぐ可能性が示されたと考えています。