Gotoschoolと早稲田大学スポーツ科学学術院・広瀬統一教授が共同研究。運動介入による神経発達症児童の原始反射と社会性発達の変化を発表
ADHDの児童群の総得点は120点後半と極めて高い重度を示し、12週後に統計学的有意に改善が見られた。特に精神病理一般に大きな改善が見られた。研究開始時、原始反射では、ATNR、ランドゥ、ガラント、指対立(掌握反射)の残存度が高かった。12週後、ATNR四つ這いとATNR立位、指対立が有意に改善していた。原始反射残存では、SNSsもASD群の方がADHD群よりも多く陽性が見られた。
■考察:
課題①今回の研究でも先行研究と同様に24ヶ月程度で統合される原始反射が、就学期においても残存していることが示された。
課題②運動介入によって原始反射残存度が改善した先行研究のHemispheric-based training(運動・生活習慣・栄養へ介入した包括的なプログラム)とAM同じような項目について、同程度の改善が示された。本研究は包括的なプログラムではないにもかかわらず改善した事は、運動の影響があるものと考える。
ADHD群の対人応答尺度がより大きく変化したことは、初期値がかなり高かったことがあると考えられる。
最後に協調運動の陽性率と変化に関して、片足立ち・踵歩行のアクセサリームーブメント(AM)