中でも大麦は食物繊維含有量が多く、食後の血糖値の上昇抑制(ニュースレターVol.2「朝こそ麦ごはん!1日中太りにくい体に」
https://www.hakubaku.co.jp/news/443/)など、生活習慣病を予防する効果が期待できるのです。
ここでは麦ごはんによる内臓脂肪低減と、コレステロール値の低下に関する日本人を対象とした研究報告をご紹介します。
●内臓脂肪
腹囲が男性85㎝以上、女性90㎝以上、BMI24以上に該当する30~70歳の男女100人を2群に分け、一方は水溶性食物繊維β-グルカンを含まない麦ごはん(総食物繊維量1.4g)、もう一方はβ-グルカンを1食に2.2g含む麦ごはん(同3.2g)を1日2回、12週間食べてもらいました。その結果、内臓脂肪面積が100㎠以上の人達でβ-グルカンを含む麦ごはんを食べた群の方が内臓脂肪面積が大きく低下しました。※2
(Nutrition., 42, 1-6, 2017)
●コレステロール
脂質異常症の日本人男性44人を2群に分け、一方は白米ごはん、もう一方は5割麦ごはんを1日2回、12週間食べてもらったところ、5割麦ごはんを食べた群では血中の総コレステロールとLDL-コレステロールの値が有意に下がりました。