2021年12月27日 11:30
箏と管弦楽の新春コラボレーション 日本フィルハーモニー交響楽団『第737回東京定期演奏会』開催決定 カンフェティでチケット発売
世界的作曲家石井眞木が遺した箏のためのコンチェルト《雅影》と、この作品と縁が深い古典の箏曲「乱輪舌(みだれ)」を組み合わせたプログラム。ソリストには現代邦楽の世界を牽引する遠藤千晶を迎えます。そして冒頭には「こと」繋がりで竪琴をテーマにしたシューベルトのロザムンデ(魔法の竪琴)の音楽を取り上げます。
後半に演奏されるのはブラームスの交響曲第3番。なぜブラームスと箏の組み合わせか。その答えは守屋多々志≪ウィーンに六段の調(ブラームスと戸田伯爵極子夫人)≫という絵画に由縁します。ブラームスはウィーンにおいて、外交官の妻が奏でる箏の音を楽しんだという史実に基づいています。
今回のプログラムでは日本とウィーンの文化的な交流の歴史を辿ります。
<プログラム>
シューベルト:劇音楽《ロザムンデ(魔法の竪琴)》序曲 D.644
八橋検校:乱輪舌(箏 独奏)
石井眞木:箏と管弦打楽のための《雅影》
八橋検校:六段の調(箏 独奏)
(休憩)
ブラームス:交響曲第3番 ヘ長調 op.90
出演者プロフィール
阪哲朗(指揮)
阪 哲朗は欧米での客演も数多く、おもにドイツ、オーストリア、スイス、フランス、イタリアなどで約40に及ぶオーケストラ、歌劇場に招かれ成功を収めている。