市村優汰、舞台に立つ父・市村正親が憧れの存在「“僕のヒーロー”みたいな感覚です」
俳優は歌舞伎と違って受け継ぐものではないから、自分が思うようにやってみても良いのかなと思っています。
■俳優を志したきっかけは父・市村正親のミュージカルを観たこと
――俳優を志したのはご自身の意思で?
市村優汰:はい、そうです。父に「俳優になりなさい」と言われたことは一度もありません。ただ、俳優を志したきっかけは父のミュージカルを観たことですね。家では普通ですが(笑)、舞台に立つと役が憑依して圧倒されるんです。それを客席で観ながら「僕もやってみたい」って思っていましたし、そんな父をずっと尊敬しています。
――俳優を志したのは何歳の時ですか?
市村優汰:6歳くらいです。純粋に「かっこいいな」って思ったんです。
仮面ライダーみたいな、“僕のヒーロー”みたいな感覚です。舞台に立つ父が、僕の憧れの存在でしたね。父が出演してきた舞台で一番好きなのは、ミュージカル『ミス・サイゴン』。お話自体も好きですが、あの役になりきっているお父さんは、本当にかっこいいです!
――正親さんにも「かっこいい」と直接伝えるんですか?
市村優汰:はい。そういうのも言いますけど、ダメ出しもします。僕が違うと思ったらそれを伝えると、父も「確かに」