くらし情報『旬を先取りしていた『古畑任三郎』 「話題作り」にとどまらない“刺激的”なキャスティングとは? ドラマ識者が解説』

旬を先取りしていた『古畑任三郎』 「話題作り」にとどまらない“刺激的”なキャスティングとは? ドラマ識者が解説

例えばシーズン1・2は、それぞれ放送が1994年と1996年。トレンディドラマの熱気と余韻のなか、月9のラブストーリー人気にいっそう拍車がかかる時期だ。その流れをすくうように、『東京ラブストーリー』(91年)で一躍有名になり“トレンディドラマの女王”の異名をとった鈴木保奈美や、“連ドラの女王”として90年代のドラマ女優のトップを走った山口智子など、当時のドラマを牽引した旬のスターたちが迎えられ、劇に光を添えた。

観たい役者がきっちり出ていた。その象徴とも言えるのが木村拓哉だ。脇役ながら松たか子の出演(EPISODE21「魔術師の選択」新人マジシャン役)とともに、その起用はエポックメーキングのようにさえ見える。木村は既にアイドルとして、また俳優としても『あすなろ白書』(93年)から人気と認知度はあったものの、キムタクブームの爆発は『ロングバケーション』(96年)、『ラブジェネレーション』(97年)から。松の本格的ブレイクも、この2作がきっかけだ。
出演はそれに先駆けた1996年1月(木村)と2月(松)。わずかながら古畑の方が早く、これから来るトレンドを先取りしている感じでドキリとする。

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