くらし情報『老舗下着メーカーがアパレルに参入、女性の体を60年研究した独自の知見で「服と下着の境界を超える服」への挑戦』

老舗下着メーカーがアパレルに参入、女性の体を60年研究した独自の知見で「服と下着の境界を超える服」への挑戦

スカートでは足さばきがいいように足を前に出した時のことを計算したり。動きやすい、かつ動いたときに綺麗なシルエットになることを意識しています」(村井さん)

■素材・縫製…服と下着の一体化に立ちはだかった壁

しかし一着で服と下着の機能を両立するアイテムには、これまでの商品開発にはなかった難局も。

「例えばトレンドを考えてサテン生地にしたいと思っても、伸縮性が足りず下着としての合格ラインに辿りつかなかったり、着心地が良くなかったり。かといって下着としてベストな素材にすると、デザイン的にトレンド感が出なかったり。ひとつのアイテムについて何度も試作品を作って、試着を繰り返し、完成までに一年以上かかることもありました」(村井さん)

デザイン案のうち3割くらいはトレンドと下着としてのクオリティ・着心地という3つの合致点が見いだせず商品化を断念。厳しい視点で合格点を出したものだけが、商品化に至っている。

また洋服の縫製と下着の縫製とでは糸の太さから異なるとのこと。それらを縫い合わせる縫製の段階が最も苦労したと村井さんは語る。


「ブラジャーのカップ構造とその周りには繊細な縫製技術が必要なんです。

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