田中圭、『わたしの宝物』“托卵される”夫の結末知らず…「しんどそう」な作品にこそやりがい【インタビュー】
と苦笑する。
初回こそ、放送直後SNSでは「うますぎて腹立つ笑」「田中圭のモラ夫役最高だね」「5分で嫌いになった」「なんてやつだ!」とその“嫌なヤツ”ぶりに注目が集まったが、実は会社でひどいパワハラに遭い、美羽への態度に罪悪感を抱えた宏樹は、子どもにもつらくあたってしまうことを懸念し、美羽に「必要なお金をわたす代わりに子育てには関与しない」と約束。だが、実際に美羽の子を抱くと涙をみせ栞と命名すると徐々に態度を改め、“父親”へ変化していく。
「第1話で気をつけたのは、とにかく僕が演じる宏樹がすごく嫌な夫でいないと、托卵というテーマで、中学時代の回想があるとはいえ、美羽と(子どもの父である)冬月に対して疑問を持たれてしまうのではないかということ。第1話の段階では僕が美羽を追い詰めて僕が悪者にならないと、美羽が視聴者の敵になってしまうので、なるべく嫌な夫に映ればいいなとは思っていました」と意図を明かす。一方で「第2話で、なぜ宏樹がこうなってしまったかが描かれ、そこから子ども(栞)が生まれて、結婚した当初の夫婦に戻っていく。第3話ではもう“宏樹、すごく良い人!”という印象がありました。ただ嫌な人を全開にするのではなく、第3話で良い人に戻るためにその要素は少し残さなきゃ…」