【チケットプレゼント】『ブリューゲル展 画家一家 150年の系譜』150年の画業を巡る大規模展覧会 【MiLuLu】
父譲りの風景画をはじめとし様々な作品を描いたが、花の静物画で有名になり、“花のブリューゲル”とも呼ばれた。自身の息子であるヤン・ブリューゲル2世とともに描いた「机の上の花瓶に入ったチューリップと薔薇」(写真上)は、チューリップの縞模様が描かれており、実はモザイク病というウイルス性の病気にかかったためだったが、当時はそれが分からず希少なものとして珍重されたそうだ。そんなヤン・ブリューゲル1世は貴族や聖職者を顧客に持ち、6軒もの家を所有するなど経済的に大きな成功を収めた。
孫、ひ孫と続いていく才能
ヤン・ブリューゲル2世は父と似た作風で、風景画や花の静物画を描いたほか、父ヤン1世の作品のコピーはもちろんだが、父ヤン1世が急に亡くなった後にその工房を引き継ぎ、派生作品なども描いていった。人間の五感を表した「聴覚の寓意」も、父であるヤン1世とその友人パーテル・バウル・ルーベンスの共作をもとにしている。
ヤン1世の孫にあたるヤン・ファン・ケッセル1世は、昆虫や小さな生き物を写実的に描いた習作が有名。本展覧会でも「蝶、カブトムシ、コウモリの習作」