名匠ハネケ監督が描く、SNS時代の家族ドラマは『ハッピーエンド』?
にさしかかった老境の祖父が静かに対話するとき、ふたりはかすかに心を通わせる。
映画の終盤、閉ざされた大邸宅を出たロラン一家は、広々と空を見渡せる海沿いのレストランに集まる。その後、一家が迎える結末は、果たしてハッピーエンドなのか、そうでないのか。これまでのハネケ監督作品と同様、登場人物の心情や境遇をあまり多く説明しない本作は、観る者に解釈を委ねている部分が多い。だからこそ想像力を膨らませながら、ぜひ劇場でその結末を見届けてほしい。
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■『ハッピーエンド』
2018年3月3日(土)より、角川シネマ有楽町ほか全国順次公開中
監督・脚本:ミヒャエル・ハネケ
出演:イザベル・ユペール、ジャン=ルイ・トランティニャン、マチュー・カソヴィッツ、ファンティーヌ・アルドゥアン ほか
提供:KADOKAWA、ロングライド
配給:ロングライド
http://longride.jp/happyend/