読書ができるお気に入りの場所。気持ちいい時間の過ごし方 本とコーヒー? 本とビール?
直接コーヒーが登場するわけではないのですが、コーヒーと一緒に楽しみたい一冊。
(選書してくださったのは、荻窪にある街の本屋「Title」店主辻山良雄さん)
ビールが飲みたくなる本
美味しそうな描写につられて、ビールが飲みたくなる日があってもいい。ビールと本好きで知られる本屋の店主オススメの5冊です。
写真右から
「わたしは英国王に給仕した」ボフミル・フラバル著阿部賢一訳河出書房新社¥2,200
ビール醸造所の息子として生まれたチェコ人の小説家・フラバルの作品には必ずビールが登場する。ホテルの給仕見習いになった主人公が出世していく様子が、ホラ話のようなエピソードをふんだんに交えて語られていて、その語り口が酔っ払いのよう。酒場の様子もにぎやかに描写されていておもしろい。
「風の歌を聴け」村上春樹著講談社文庫¥390
青春の一片を描いた村上春樹のデビュー作。主人公の僕と鼠がひたすらビールを飲む話で、一見、時間の無駄だが、人生には無駄なことも必要でそれが人の深みになるという象徴的なエピソード。