下町情緒を感じながら。谷中エリアで垣間見る古くて新しい亀の子束子の世界観
使ってみると実は合理的で便利なのに、その使い方を知らない親世代が増えたことで束子離れが進み、「実家で使われていなかった」という背景が若い世代へも影響して、存在は知っているけど使っていないという状況へ繋がっているようです。
亀の子束子では現代の台所事情に合わせたキッチンスポンジなど、さまざまなシチュエーションの商品を製作しています。
柄付のボディブラシタイプ「太郎くん」と「二郎くん」。
水切れ抜群の亀の子スポンジ。ワインの葡萄をイメージした冬の限定色。
亀の子束子をモチーフにしたロゴ入りオリジナルグッズもデザイン性が高くて、純粋に可愛いだけでなく、一つひとつのグッズから「束子に興味を持ってもらおう!」という気持ちが伝わってきます。
まるで谷中のような、古さと新しさが混ざり合うお店
下町らしさ溢れる軒続きの長屋を改修したレトロな雰囲気のある亀の子束子 谷中店。
この写真映え抜群のおしゃれな店舗で取り扱っている看板商品が束子である、というギャップは、まるで谷中という町を表現しているかのよう。時間の流れに適応しながら、古き良き時代の道具を文化として未来へ受け継いでいきたいというメッセージが、職人町として栄えた谷中とリンクするように思えてなりません。