2012年9月6日 15:22
“笑ってはいけない”演技に苦労。名優が語る映画『ディクテーター』
と評価していたそうで、本作でもコーエンと時にじっくりと議論をし、時に即興演技を織り交ぜながら、タミール役を嬉々として演じている。「5センチと離れていないところから、エンジン全開のサシャを見ていると驚くよ。サシャのような人と仕事をすると、自分の仕事のレベルも高くなる。非常にエキサイティングだ」。
ちなみに、撮影中にキングスレーが最も苦労したのは、目の前でコーエンが演技しても“決して笑ってはいけない”ことだったという。「僕が演じたのは真面目な男だ。サシャ・バロン・コーエンを相手に、可笑しなことをやろうなんて気にはならないよ。それに、彼の引き立て役になるのは楽しかった。
かなり苦労したけどね。目の前で、たまらなく可笑しなことが起きているのに、僕はせいぜい、ちょっと困惑した顔をする程度のことしかさせてもらえなかった。彼がやっていることに対して平然と無関心を装うなんて、僕が想像できる限り、一番難しい演技だ」。誰もが認める名優に“一番難しい演技”と言わせるほど、コーエン=アラジーン将軍は過激な笑いを繰り出してくるようだ。『ディクテーター 身元不明でニューヨーク』
9月7日(金)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国順次公開
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