くらし情報『“本当の自分”はどこにいる? 堺雅人&山田孝之が語る映画『その夜の侍』』

2012年11月16日 15:20

“本当の自分”はどこにいる? 堺雅人&山田孝之が語る映画『その夜の侍』

とリアルに根差した世界観であることを強調する。忌まわしい事件が起こらなければ中村も木島も出会わず、被害者、加害者の関係にも転化しなかった。緊迫した対立軸の中で、人は予想もしなかった“いろいろな顔”に変わり、“本当の顔”が分からなくなってしまう事態に陥ることがある。その意味で、リアルなのだ。「僕たちは“この中にいる”と思いました。皆、そう感じると思う。それと、木島を演じて、完成した映画を観て、そもそも人には本当の自分さえもないような気がしましたね」(山田)。

“人間とは何か?”と本質を問うということは、“自分とは何か?”と自問自答することも意味するはず。
逃げ場を失くした孤独な男たちがむき出しの感情をぶつけ合い、やがて辿り着く結末で何を知り、何を想うか。「難しいですよね(笑)。ただ、僕たちだけでなく、それぞれの人たちの人間模様、感情、状況を観てもらえれば。人の、“整理されない気持ち”が分かると思いますよ」(堺)という本作。公開後、大きな反響を集めそうな注目の一作だ。
『その夜の侍』
11月17日(土)より全国ロードショー

取材・文・写真:鴇田崇

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